ショックマネージャ SM-500
Shock Manager SM-500衝撃加速度計測に特化した加速度計測器
ショックマネージャ SM-500は圧電型、抵抗線型、アンプ内蔵圧電型加速度増幅器と高速A/D変換を内蔵し、USB接続でPCへの高速・簡易通信を実現しました。
表示が見易く、機能増強したモデルが完成。SR・SRS・3軸合成・変位解析などをするシステムです。SM-400の後継機種となります。
概要
高い信頼性を持つ新製品の開発に欠かせない、耐衝撃性や緩衝材料の解析評価を、簡単な操作で可能にする加速度計測システムSM-500が誕生しました。
Windowsの多彩な機能をベースに、ユーザサイドに立った操作性の良さ、多チャンネル対応やUSBの採用など、試験現場での取り扱いのしやすさをカタチにしました。
SMS-500 Ver. 2.0 新機能
- 簡易条件設定
- 加速度計測のための計測条件設定が簡易に行えます。
- SRSからの正弦半波逆算
- SRSプロファイルを指定して、正弦半波の条件を算出します。
- SRS任意トレランス表示
- SRS解析時、テキストファイルからトレランスバーを読み込み、表示させる事ができます。
- トレランスバーの自動セット
- 加速度波形、SRSのトレランスバーを自動的にセットさせ、合否判定を表示します。
- 別データの同時画面表示
- 同画面上に複数の加速度データ表示を共有させる事ができます。
- SM-400データ閲覧
- SM-400(1世代前の機器)の計測データも読み込めます。
- 対応OS
- Windows2000 / XP / 7 (32bit, 64bit)
特徴
- 10チャンネルの加速度増幅器
- (圧電型、アンプ内蔵圧電型、抵抗線型アンプ)
- デジタルフィルタ機能
- 計測された加速度波形に任意のローパスフィルタを作用させることが出来ます。データ計測後でもフィルタ変更は可能です。
- 3方向合成加速度
- 包装貨物等を落下させたときの3軸発生加速度を合成することが可能
- 緩衝材評価
- 包装貨物内で発生した加速度から、変位波形を算出し、加速度-変位図を作成することで、包装緩衝材の効果を確認することができます。
- SR/SRS解析
- 製品に発生する加速度は同一製品でも内部の部品毎に異なります。部品を理想バネモデルと仮定し、算出することで、製品に対する衝撃の影響を理解できます。
- 試験規格評価
- 衝撃試験を行う際、発生した衝撃パルスが規格に合っているかどうかを評価しなければなりません。SM-500では波形状にあった規格評価を行うことが出来ます。
- 連続試験処理
- 連続的に衝撃/落下試験を行う場合には、連続試験モードを使用することにより、各回のデータを自動的に処理することが可能です。
- 報告書作成
- 試験結果(加速度、SR/SRS、変位等)を任意に設定し、報告書を作成
- 演算機能搭載
- 衝撃試験では規定された衝撃パルスを発生させることが必要になります。SM-500では、試験加速度と作用時間、供試品重量を入力するだけで、衝撃試験の条件である落下高さ、緩衝体を選択し、試験を簡易に行うことが出来ます。
アプリケーション
- 衝撃試験装置の制御
- 製品落下時の加速度計測
- ダメージバウンダリ試験
- 包装貨物の緩衝材評価など
ハードウェア仕様 : Model SMH-12
型式 | SMH-12 | |
---|---|---|
加速度増幅部※ (加速度ピックアップ種類) |
抵抗線型 | 1チャンネル |
電圧 | 1チャンネル(DC±10V) | |
圧電型 | 5または10チャンネル | |
アンプ内蔵圧電型 | 5または10チャンネル | |
A/D変換部 | チャンネル数 | 最大12チャンネル |
サンプリング速度 | 最高 1MHz | |
分解能 | 16bit | |
本体寸法 (mm) | W150 × D200 × H200 | |
電源 | AC100~240V | |
通信インターフェイス | USB1.1 | |
使用環境 | 温度:0~40℃ 湿度:85%以下(結露なきこと) |
※圧電型とアンプ内蔵圧電型は5チャンネル毎の組み合わせが可能
加速度増幅部 組み合わせ一覧
型式 | 組み合わせ内容 |
---|---|
SMH-12-C5 | 圧電型5ch |
SMH-12-C10 | 圧電型10ch |
SMH-12-A5 | アンプ内蔵圧電型5ch |
SMH-12-A10 | アンプ内蔵圧電型10ch |
SMH-12-C5A5 | 圧電型5ch+アンプ内蔵圧電型5ch |
加速度ピックアップ
使用可能ピックアップ例 | |||||
---|---|---|---|---|---|
形式 | 重量(g) | 定格加速度 (m/s2) |
測定周波数範囲 (Hz) |
適用機材 | メーカー |
圧電型 | |||||
2350 | 27 | 100000 | 1~25000 | ショックマネージャ SM-500 |
昭和測器 |
2358 | 12 | 50000 | 1~15000 | ショックマネージャ SM-500 |
昭和測器 |
2226C | 2.8 | 20000 | 1~5000 | ショックマネージャ SM-500 |
ENDEVCO |
ひずみゲージ型 | |||||
TAH-5KMS | 8 | 5000 | 0~3000 | ショックマネージャ SM-500 |
(株)テンサー |
ソフトウェア仕様 : Model SMS-500
型式 | SMS-500 |
---|---|
計測機能 | 処理可能波形:正弦半波、台形波、のこぎり波、方形波、三角波 |
計測チャンネル数:12チャンネル | |
加速度測定範囲:1.0~980,000m/s^2(0.1~100,000G) | |
作用時間測定範囲:0.01~99.99ms | |
速度変化測定範囲:0.01~99.99m/s | 測定誤差:±1%以下 |
デジタルフィルタ機能 | 各チャンネルで設定可能 |
自動処理(基本波形の5~20倍可変) | |
任意設定:0.01~10,000Hz(データ収集後でも任意変更可能) | |
評価機能 | SR/SRS解析 |
基本波形の生成 | |
変位解析 | |
3軸加速度合成機能 | |
データ出力 | 報告書自動作成(Word出力)、各データテキスト変換 |
推奨パソコン | OS:Windows 2000/7/10(32/64bit) |
メインメモリ256MB以上、HDD100MB以上の空き容量、CD-ROMドライブ、USBポート |