輸送調査
輸送調査では、左図のような輸送環境記録計が利用されます。これは、3軸加速度ピックアップ、温湿度センサが内蔵された小型データレコーダで、記録計単体で輸送中に発生する振動・衝撃事象や温湿度の変化を測定することができます。
得られる加速度データは、下図のような時系列加速度波形(通常、サンプリング周期は1ミリ秒程度)として記録計内部メモリに逐次保存され、専用解析ソフトウェア上でデータ解析が行われます。
輸送環境調査の目的
ここでの輸送環境調査の目的は、実測された物流ハザードから包装評価試験の試験基準(ランダム振動試験の試験PSDおよび落下試験のための落下高さ/方向)を作成することであり、包装評価試験別(落下試験と振動試験)に応じて輸送環境調査方法、データ解析内容が異なります。
目的 | 記録計設置箇所 | 計測条件 | データ解析 | 対応評価試験 |
振動計測 | トラック荷台 | 時間トリガ、サンプリング1ms | PSD解析 | ランダム振動試験 |
衝撃計測 | 包装貨物内 | 加速度トリガ、サンプリング1ms以下 | 落下高さ解析 | 落下試験 |