輸送環境記録計
室外計測のための計測装置として、輸送環境記録計(DER-1000, Fig.5)があります。
これは、3軸加速度と温湿度が計測できる小型記録計で、電源や制御基板が内蔵されており、記録計単体で加速度の計測と記録が、長期間行えます。
記録された加速度データは、PCにインストールされた解析ソフトウェア上で、加速度波形の確認、各種解析(頻度解析、落下高さ解析、PSD解析、GPS連動)が行えます。
輸送環境記録計で物流環境ハザードを数値化
輸送環境記録計 DER-1000は主に物流環境ハザードの数値化のために用いられています(Fig.6)
例えば、トラック輸送時には包装貨物に対し、常に振動が発生しており、共振による不具合や外装擦れなどの問題に繋がります。また物流倉庫内での荷役(貨物積み下ろし積み込み、ピッキングなど)作業中に、貨物が落とされる危険性があり、製品にダメージを与えています。
これら物流ハザードを数値化することができれば、物流の問題点の抽出/改善、包装設計の合理化、物流事故再現テスト、物流トレーサビリティなどに活用できます。