加速度計測システム
ここでは、室内計測のための加速度計測システムについて説明します。
加速度計測システム(ショックマネージャ、Fig.3)とは、加速度ピックアップを複数接続できるハードウェアと、PC上で波形解析を可能にするソフトウェアで構成されています。
この計測器で利用可能な加速度ピックアップは、圧電型、アンプ内蔵圧電型、ひずみゲージ型になります。高い周波数(≒短い作用時間)の衝撃加速度パルスにも対応できるように、最高サンプリング1MHzで加速度を計測します。
また得られた加速度データは、リアルタイムにPC上に波形表示され、様々なデータ解析(SRS解析、3軸合成解析、フィルタリング、変位解析)を可能にします。
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試験機との組み合わせ例として、落下試験機と衝撃試験機との併用について紹介します。
加速度計測システムと衝撃試験装置の併用
衝撃試験での加速度計測は、主に衝撃テーブル上に発生する加速度を計測することにより、衝撃試験規格(たとえば、JIS-C-60068-2-27 環境試験方法-電気電子-衝撃試験方法)に適合しているかどうかを判定することができます。
さらに、テーブル上の計測と同時に、製品サンプルにもどの程度の加速度が伝搬しているかを計測することで、製品の耐衝撃性が数値管理されています。
加速度計測システムと衝撃試験装置の併用
包装貨物落下試験では、包装される製品に不具合が無いかどうかが確認されます。ここで製品は衝撃に対する許容値を個々に持っています(許容加速度)
落下試験時に、製品に許容加速度以上の加速度が発生していないかを確認するため、加速度計測システムが利用され、包装設計の妥当性を定量的に評価されています。(Fig.4)
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