高速度カメラを用いる衝撃加速度評価について

 製品の耐衝撃性評価試験時に製品の特定箇所や構成部品に発生する衝撃値を把握したい場合、対象となる箇所へ加速度センサを直接取り付けた状態で製品の落下試験または衝撃試験を行い、その時の加速度センサの出力値を解析する手法が一般的です。しかし、評価対象の形状等の問題で加速度センサを直接取り付けることができない場合、加速度センサの代わりに高速度カメラで加速度を解析する手法を用いることができます。高速度カメラを用いた加速度解析では、落下試験または衝撃試験時の製品挙動を高速度カメラで撮影したデータから、時間と対象となる箇所の変位を抽出し、加速度を算出します。

 当社の試験所では、耐衝撃性評価に必要な繰り返し性・再現性の高い各種試験機(落下試験機・衝撃試験機等)とともに高速度カメラも所持しており、これらを活用することで、上記のような加速度評価を行えるだけでなく、例えばプリント基板が衝撃を受けた際のプリント基板自体のたわみ、実装されている部品やハンダ状態等、瞬間的な挙動を可視化することもできるなど、さまざまな試験や解析へ対応しています。今後、随時、事例をご紹介してまいります。

プリント基板落下時の高速度カメラ映像(DT-205Hによる落下試験)
モバイル機器用落下試験機(DT-205H)

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