さまざまな部品が組み込まれた製品が衝突した場合、製品に衝撃が発生するだけでなく、慣性により部品同士の動的な圧縮が発生します。圧縮には静的圧縮(一定速度圧縮)と動的圧縮(落下衝撃)の2種類があり、圧縮特性は試験方法によって異なるため、各種製品に合わせた試験方法にて圧縮試験を実施する必要があります。
例えば自動車では、バンパー部に多種多様な部品が混在しますが、衝突事故などで発生する動的圧縮によって内部の部品が座屈することが想定されます。バンパー部は座屈することによって危険部品や車内に発生する衝撃を緩衝する役割もありますが、効果的に座屈を発生させるためにはトライ・アンド・エラーによる繰り返し試験が必要になり、その度に実車での衝突試験を実施していては膨大なコストが発生します。
当社の落錘型衝撃試験機 ISTシリーズ は動的圧縮を発生させることができる試験機であり、圧縮時の変位と衝撃加速度を計測することで、衝突時の製品の緩衝特性・圧縮特性を評価することができます。部品単位での動的圧縮試験を実施することで、狙った箇所に対しピンポイントで評価することができるため、実車による衝突試験を何度も実施する必要がなくなり、試験および評価における大幅なコスト削減を実現いたします。
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