包装貨物落下試験機の活用メリット 3選

包装貨物落下試験について

貨物の物流工程では、さまざまなハザード(製品を損傷させる要因)が発生しています。たとえば、トラック、鉄道、航空機、船舶などで輸送されるときに発生する振動であったり、物流倉庫内での荷役作業中に生じる落下衝撃などがあります。このような環境でも製品を安全に顧客まで配送するために、包装設計(緩衝材)が必要とされます。ここで荷役作業中の落下衝撃ハザードに対し、包装設計が製品を確実に保護できているかを事前に確認するために、包装貨物落下試験が実施されています。落下試験をせず、そのまま出荷してしまうと、物流中に製品破損するクレームが発生する可能性があり、その場合、改善対策のための再設計に時間とコストがとられてしまい、大きなロスにつながることも考えられます。
落下試験は、一般的に包装貨物落下試験機を利用して試験が行われています。ここでは、この試験機を利用したときのメリットについてご紹介いたします。

包装貨物落下試験機DTSシリーズ

試験機の活用メリット 3選

包装貨物落下試験において、専用落下試験機を活用することで得られるメリットは大きく3つあります。

最大のメリットは、試験の繰り返し精度が高いということです。たとえば人手で落下すると、貨物が床面に衝突する瞬間、貨物の傾きが大きくなります(上の図をご確認ください)。これが製品へのダメージに大きく影響し、同じ高さから落下しても、あるときは壊れたり、次の試験では壊れなかったりします。このような場合、試験結果を正しく判断することは困難です。そこで、何度試験しても、だれが実施しても、同じようなダメージを発生させることができる落下試験機が必要とされます。このことは、JISZ0200包装貨物-落下試験方法のなかにも、”供試品の設定と落下面に衝突時の水平度は±2°以内とすることが望ましい”とあり、貨物の落下姿勢を制御することの重要性が理解できます。

2つ目のメリットは、作業者が安全に試験を実施できること、3つ目は貨物の角りょう落下試験を誰でも簡単にすばやく実施できることです。

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