墜落制止用器具のための落下試験

墜落制止用器具とは

 墜落制止用器具(旧称:安全帯)は、2m以上の高所作業において作業床の設置が困難な場合などに、作業者への着用が義務付けられています(墜落制止用器具の安全な使用に関するガイドラインより)
 使用する墜落抑止器具に要求される仕様は「墜落制止用器具の規格」(厚生労働省発行)に明記されています。ここには耐衝撃性の項目があり、墜落制止用器具の各パーツごとに落下試験による評価が必要とされています。詳細な落下試験方法はJIS T8165「墜落制止用器具」に記載され、墜落抑止器具を取り付けたトルソー(人体の胴体を模したおもり)または砂のう(砂袋のおもり)を落下させる、とあります。

墜落制止用器具の落下試験を実現する装置

 墜落抑止器具の落下試験用に、落下試験用電磁フック(下図参照)が利用されています。フック部にトルソーを吊り下げたのち、遠隔から落下開始ボタンを押すだけで、簡単かつ安全に落下試験が実施できます。

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