薄膜緩衝材における緩衝性能評価手法(新提案)
緩衝材は下記の二つに分けられ、製品設計に関わるものが製品の中に施す緩衝材です。
・製品の外の緩衝材:気泡緩衝材等(物流中の衝撃低減)
・製品の中の緩衝材:ゲル、ゴム (製品使用中の衝撃低減)
製品の外に施す緩衝材に対する緩衝性能評価方法はJIS Z 0235 「衝撃荷重試験」に規定されており、落錘試験機が一般的に用いられます。しかし、製品の中に施すような極めて薄い緩衝材に対しては性能を評価する試験機・試験方法が規定されていないだけでなく、落錘試験機を使用することは適切ではありません。
そこで、振子式試験装置 PST-300を使用し、試験試料の有無による衝撃加速度を比較評価する方法を提案いたしました。この試験機は高い繰り返し性・再現性をもち、2次衝突防止機能が備わっているため、非常に信頼性の高いデータを得ることができます。
製品の強度設計をされている方は、強度評価方法を今一度見直してみてはいかがでしょうか。
試験詳細は研究事例の「薄膜緩衝材における緩衝性能評価手法(2019年 日本包装学会年次大会)」をぜひご参照ください。